カバンの名称で困ったら!
こちらのページではカバン修理職人がバッグの各部位やパーツなどの名称について詳しく解説していきます。
カバン部位の正式な名称を知っておくことは修理を依頼するときやバッグの購入時に役に立ちます。意外と知られていないバッグ名称の世界はこちらからどうぞ。
ファスナーとスライダー
カバンの中でもポピュラーなパーツがファスナーとスライダーです。それぞれ実にいろいろなサイズ、イロバリまたタイプがあります。
ファスナーがかみ合う部分をエレメントまたバッグ本体に縫い付けてある部分をファスナーリボンと呼びます。
スライダー
ファスナーの上を列車のように走るのがスライダーです。またスライダーを引くときに手でもつ部分を引手と呼びます。
ナスカンとDカン
次に紹介するのがナスカンとDカンです。ショルダーベルトがついているカバンやビジネスバッグについています。ウィメンズのポーチやハンドバッグにもついていることが多いですが、壊れることは稀です。
逆にメンズのビジネスバッグなどはとても重いものを入れてタフに使用されるために壊れることも多くなっています。
メンズのショルダーベルトナスカンやDカンにはブラックやシルバーの色が比較的好まれる傾向があるようです。TUMIやブリーフィングなどではやはりブラックの金具が多くなっています。
一方でウィメンズのカバンにはゴールドが多く使用されています。やはり金具一つでイメージが変わるのがバッグの面白いところです。
根革
根革はバッグとベルト状のもの(通常はショルダーベルト)をつなげるためのパーツです。
幅は強度に応じて10㎜~30㎜前後まで幅があります。
うち袋とインナーポケット
内袋とは名前の通りカバン内側を包むように作られている袋のことです。コーチやヴィトンなどのうち袋は合皮で作られているものが多く保存状況によって劣化することがあります。そういった場合は交換での修理が可能です。
インナーポケットはうち袋内部に取り付けてある小さい収納ポケットのことです。鍵や携帯など小物を入れるのに重宝します。
ショルダーベルト
次にショルダーベルトです。多くのショルダーベルトがナスカンとDカンにて取り外しがきくようになっています。
2wayや3wayバッグなどによくオプションでついているものも多いようです。
ウィメンズなどのショルダーベルトは8~15㎜の華奢なものが多く、逆にメンズのビジネスバッグなどは20~30㎜の幅広のタイプが多くなっています。
メンズで使用されるショルダーベルトには負荷を軽減するためにショルダーパットがついているものもあります。
ショルダーベルトについているナスカンとDカン同様にショルダーパットも消耗していきます。こちらは状況に応じて交換可能です。
プラスチックパーツのいろいろ
プラスチックパーツは主にバックル、ナイロンベルトアジャスターまたカンなどの使用されています。
最近のプラスチックパーツは耐久性や強度がとても高くなっていて滅多なことでは壊れません。長く使用しているリュックやビジネスバッグなどは消耗して交換が必要なことがあります。
プラスチックパーツは主に樹脂製になっていますが一部特殊なものに樹脂パーツと金属パーツを両方使用したバックルなども人気があります。(ユナイテッドトウキョウやマキャベリックなどに使用されています)
錠前やオコシ・ヒネリ
カバンにも錠前と呼ばれるパーツがついているタイプがあります。主にメンズのビジネスバッグやブリーフケースまたスーツケースなどについている場合が一般的です。
またウィメンズのハンドバッグやショルダーバッグには「オコシ」や「ヒネリ」と言った金具がついているタイプもあります。ウィメンズのバッグの場合は錠前が付いているとゴツくなりすぎてしまうためです。
カバンのパーツ名称案内はいかがだったでしょうか?当サイトでは色々なバッグパーツ修理を承っています。お気軽にお問い合わせください。