バッグ修理工房のスタッフがお勧めするバッグに関連する書籍案内です。バッグを愛するスタッフのチョイスなので、参考にしてみてください。
「鞄が欲しい」 古山 浩一
万年筆画家が旅先などで購入したバッグについて一点一点細かく描写しています。購入や手に入れたバッグに関しては自筆のイラストもあるので、バッグ修理に携わる人、またそうでない人でも楽しめる内容になっています。この本を読むとバッグはその時代の感覚またその街に住む人の性格なども反映している雑貨だなと感じられます。
「鞄図書館」芳崎 せいむ
こちらはアマゾンなどで購入できるコミック。バッグに関する本ではないですが、物語の主要メンバーが話をするボストンバッグという面白い設定なので選んでみました。
世界中を回り本貸しをしている主人公とそのバッグが物語の主要メンバーです。そのバッグの中には異空間が広がっており、中に入ると膨大な本があります。またこの話をするバッグはちょっと変わった仕様になっています。形はボストンバッグなのですが、手元が一般的な両側についているタイプではなく口金の上についている、かなり特殊な手元になっています。
「フライターグ 物語をつむぐバッグ」
スイスのユニークなバッグブランドといったらもちろんフライターグです。バッグのデザインもさることながらブランドとしての成り立ちやマーケティングについても勉強になることがたくさんあります。
ヨーロッパの企業らしく環境を考えたイノベーションというスタンスも実に好感が持てます。フライターグのバッグを持っている方だけでなく環境ビジネスに興味を持っている方などにおすすめの一冊になっています。
「吉田基準」 吉田 輝幸
ザ・日本のカバンといえば吉田カバンではないでしょうか?その吉田カバンの現社長が書いた本といえばわかりやすいかもしれません。
吉田カバンやポーターについて解説した本やムックは世の中にあふれています。しかし企業としての吉田カバンについて詳しく書いているのはそれほど多くはありません。この本は企業としての吉田カバンを知りたい人やいつも使っているポーターはどういった風に企画されまた製作されているのか知りたい人などにおすすめです。
「エルメス」 戸矢 理衣奈
女性なら一度は憧れるバーキンやケリーバッグはどういった風にそのブランド力を作り上げたのでしょうか?
バッグ一つに100万円なんてばかげていると思っているあなたも、この本を読むことでエルメスの魅力の一端がわかるかもしれません。エルメスのバッグが100万円しても売れるのには理由があります。その理由はなんとなくできたものはありません。エルメスの企業としての長きにわたるブランディングの力がほかのブランドに真似のできない付加価値を付けているのです。